潮流に逆行:ベルリン・グリューネヴァルト通りで1.6kmの新自転車道完成

インフラ
ドイツ事例

ベルリンのテンペルホフ・シェーネベルク区で、1.6kmにわたる保護された自転車道がグリューネヴァルト通り沿いに完成した。これは、市全体で自転車道建設が目標を大幅に下回る中、地元区の粘り強い取り組みによる逆行の成功事例だ。2025年9月24日に「Anradeln」イベントで正式開通し、ADFCベルリンや地元住民らが参加して祝った。

背景

グリューネヴァルト通りは、東西方向の主要道路で自動車交通量が多く騒音も激しいため、これまで自転車利用者にとってストレスフルな場所だった。新自転車道はブラン(境界標)、赤い標線、自転車マークで明確に区画され、学校通いの子どもたちを含む日常利用者の安全と快適性を大幅に向上させる。

このプロジェクトは長年にわたり議論され、数回の計画段階を経て実現した。ベルリン州政府が自転車道計画の見直しで一部を自動車駐車場に譲る案を出した際、ADFCベルリンや各種団体が2023年11月24日のデモで反対し、政治的圧力をかけた結果、質の高い保護自転車道が保たれた。2025年、ベルリンの新自転車道総延長は州目標の未達(わずか20.5km)ながら、区レベル(テンペルホフ・シェーネベルクなど)で約15kmが建設され、この道はその象徴だ。

開通イベントでは、ベッカー代表、区のインフラ企業Infravelo、ADFCシェーネベルクのメンバーらが集まり、バイエルン広場から出発。Tagesspiegel紙も「巨大な前進」と評価した。

今後の展望

この自転車道は成功だが、終着点ではない。ベルリンでは州レベルの政治的停滞が続く中、区主導の取り組みが鍵となり、ミッテ区やノイケルン区などでも類似プロジェクトが進む可能性が高い。将来的に、学校通学安全の向上や持続可能な交通シフトを促進し、世界的な自転車インフラモデルとして注目されるだろう。さらなる市民参加と政治的支援が、目標達成への道を開く。

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